愛知航空ミュージアム 第4回 航空機プラモデルコンテスト
今年もあいち航空ミュージアムにて、7月28日に恒例となりました「第4回 航空機プラモデルコンテスト」が開催されました。
年々参加者の作品レベルも上がり審査員達を困らせる(?)本イベントに、今回も猪股しゃんの勇姿を拝見するべくお邪魔してまいりました。イベントスケジュールや会場の配置も昨年と同様に、前日に一般審査と審査員による審査が行われ、日曜日の午前中に結果発表と総評。午後には審査員による熱い熱いトークイベントが行われました。
展示されていた作品を私も一通り見させていただきましたが、個人的な感想としてベースをかなり作り込んだ作品がやはり目立つ印象がありました。どの作品も非常に丁寧に作製されていていいのですが、ベースがあるのがやはり有利になるのかなという感じです。でも一番いいなと思うのはネタに走ってるのは好きですね(笑)
各部門の受賞作品は、やはり一般と審査員の表を集めたさけの事もあり、各賞納得のいく受賞の内容となりました。グランプリの作品は、パッと見た感じではシンプルで見過ごしそうになるのですが、細部は細かく作り込まれ機体の塗装も非常に美しい仕上がりとなっていました。あとは何よりよくこのキットをここまで完成させたなという所です。そして今回の受賞作品の特徴に「架空機体」もいくつか受賞しておりました。実機として存在しないが、「もし採用されていたらこうなっていた」という物です。架空ゆえに何処に何を配置するか?これは製作者のセンスが問われる所です。受賞作品の発表後にもう一度各受賞作品を拝見させていただきましたが、やはり納得の作品でした。
そして総評の中でも触れられてたのですが、今回審査するにあたり「配点として機体とベースの割合について」の話がでました。これは私個人も何と無く感じた部分でもあります。結論としては、機体に配点の重きはおかれるという形で審査されたというお話でした。
お昼休みを挟み、さて午後のイベント「鈴木社長の独演会」・・・失礼しました(怒られるよ)審査員によるトークショーが開催。
お話は初っ端から資源についてのネタ「プラモデルの原材料の石油消費量について」これはプラモデル=プラスチック=石油という考えから来た話ではあると思うのですが、メーカーとして鈴木社長から回答も含めての話がありました。現在プラモデル用として消費されている石油の量はほんの僅かであり、この量が増えた減ったではどうにも成らない事。それよりも原材料の仕入れ価格がドンドン上がっており、メーカーの利益を圧迫し製品の価格改定に繋がっているとの事でした。
他には、現在売れている主な製品や傾向についてだったり「模型誌の現状」についてなど、作る側・情報を出す側・売る側の色々濃い話を伺う事ができました。最後には来場者からの尖った質問に審査員が答え、予定時間を少しオーバーしたものの非常に充実したトークショーとなりました。
来年の開催ほぼ決定している様なので、あなたも是非チャレンジされてはいかがでしょうか。